アメックスカードのメリット・デメリット|年会費や審査、付帯特典など

アメックスカード(アメリカン・エキスプレス・カード)は、空港でのサービスやホテル・レストランの優待といった、各種付帯サービスが充実しているクレジットカードです。

国内での知名度も高い一方、どんな場面でメリットがあるのか、他社のクレジットカードとどのような違いがあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、アメックスの特徴やメリット・デメリット、おすすめのアメックスカードについて紹介します。

>>おすすめのアメックスカード3選を見る<<

アメックスカードの種類

アメックスが発行するカードのうち、公式サイトに記載のある、直接申し込みが可能なカードは全部で16種類あります

アメックスカードの種類
  • アメックスのプロパーカード(3種)
  • 法人向けのビジネスカード(3種)
  • ANAとの提携カード(3種)
  • デルタ航空との提携カード(2種)
  • ヒルトン系列ホテルとの提携カード(2種)
  • Marriott Bonvoy系列ホテルとの提携カード(2種)
  • 株式会社ペルソナとの提携カード(1種)

代表的なカードの特徴について見ていきましょう。

クレジットカード名 年会費 ポイント還元率 特徴
アメリカン・エキスプレス®・カード 年会費13,200円(税込)
家族カード6,600円(税込)
0.50% ・アメックスのもっともスタンダードなプロパーカード
・アメックスのプロパーカード中では年会費が最安
アメリカン・エキスプレス®・
ゴールド・カード
年会費31,900円(税込)
家族カード1枚目無料/2枚目以降13,200円(税込)
0.50% ・ダイニングの優待や継続特典のホテルクーポンなどがある
・各種保険の補償内容を強化
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 年会費 143,000円(税込)
家族カード4枚まで無料
0.50% ・メタル製カードを採用
・ホテル予約やトラブル対応などをサポートする「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」がある
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード 年会費23,100円(税込)
家族カード1枚目無料/2枚目以降11,550円(税込)
0.66%~1.33% ・Marriott Bonvoy系列のホテル利用者向けのカード
・「Marriott Bonvoyシルバーエリート会員資格」を付与
・上位カードの「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」あり
ヒルトン・オナーズ アメリカン・
エキスプレス®・カード
年会費16,500円(税込)
家族カード1枚目無料/2枚目以降6,600円(税込)
0.50%~0.75% ・ヒルトン系列のホテル利用者向けのカード
・「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」付与
・上位カードの「ヒルトン・オナーズ アメリカン
ペルソナSTACIA アメリカン・
エキスプレス®・カード
年会費15,400円(税込)
家族カード7,700円(税込)
0.25%~10.00% ・阪急百貨店や阪神百貨店で、Sポイント※が10%還元される買い物向けカード
・百貨店内での手荷物預かりやキッズルーム利用など買い物を便利にする付帯サービスが充実
ANAアメリカン・エキスプレス®・
カード
年会費7,700円(税込)
家族カード2,750円(税込)
0.50%~0.75% ・ANAマイルを貯めることに特化したアメックスカード
・入会や継続、搭乗などでボーナスマイルが貯まる
デルタ スカイマイル アメリカン・
エキスプレス®・カード
年会費13,200円(税込)
家族カード1枚目無料/2枚目以降6,600円(税込)
1.00% ・デルタ航空利用者向けのスカイマイルが貯まりやすいカード
・入会や継続、搭乗でスカイマイルが貯まる
・「シルバーメダリオン」会員資格を付与

※「ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス®・カード」のSポイントは、電車やバス、ショッピングなど阪急阪神グループを中心とした「Sポイント優待店」で利用可能なポイントです。

アメックスのカードはどれも万単位の年会費がかかります。ただし、各カードには年会費に見合うさまざまなサービスが付帯しており、特に出張や旅行の多い方にとっては便利なカードとなるでしょう。

アメックスの法人カードについては、以下記事で紹介しています。法人カードについて知りたい方はこちら

関連記事:法人カードのおすすめ10選|選び方やメリット、注意点まで解説

アメックスカードのメリット

ここからは、多くのアメックスカードに付帯している、おもなサービスをメリットとして6つ紹介します。

アメックスカードの6つのメリット
  • プライオリティ・パス
  • 空港での各種サービス
  • レストランのコース料金優待サービス
  • スマートフォン・プロテクション
  • 対象ホテルのエリート資格や無料宿泊権を獲得
  • 最高1億円の旅行傷害保険

1.プライオリティ・パス

「プライオリティ・パス」は国内外1,200ヶ所以上の空港VIPラウンジを利用できる、海外旅行や出張が多い方向けのサービスです。

一般的にはプラチナカードに付帯することが多いサービスですが、アメックスカードでは一般ランクのグリーンカードからプランオリティ・パスに関するサービスが付帯しています。

アメックスが発行する16種類のカードのうち、プライオリティ・パスを利用できるカードは次の通りです。

カード名 プライオリティ・パス
に関する特典内容
同伴者の利用料 家族カードでの特典利用可否
アメリカン・エキスプレス®・カード 年会費無料 1名あたり32米ドル ×
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード 年会費無料+利用2回まで無料 1名あたり32米ドル
プラチナ・カード® 年会費・利用料無料 1名まで無料
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード 年会費・利用料無料 1名まで無料

通常、プライオリティ・パスの年会費として99米ドル、ラウンジ利用1回ごとに利用料32米ドルがかかりますが、アメックスの対象カードであればカードの種類によって年会費や利用料が無料で利用できます。

2.空港での各種サービス

アメックスは旅行や出張の際に役立つ、空港系のサービスが充実しています。

空港での各種サービス
  • 自宅-対象空港間においてスーツケース1個を無料宅配
  • 空港周辺にある駐車場を優待価格で予約可能
  • 大型手荷物の配送を1,000円(税込)割引
  • 国内外の対象空港ラウンジを利用可能
  • 対象の国際空港で手荷物を2個まで無料預かり

これらのサービスは、買い物に特化した「ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス®・カード」以外の全16種類全てのカードで利用できます

出張や旅行で荷物が多い場合も、これらのサービスを利用すれば格段に移動が楽になります。

3.レストランのコース料金優待サービス

16種類あるアメックスカードのうち、次のカードでは国内を中心とした対象レストランでコースメニューを2名以上予約すると、1名分の料金が無料になるサービスを実施しています。

クレジットカード名 サービス名称 対象店舗
プラチナ・カード 2 for 1ダイニング by 招待日和 国内外約250店舗
(海外:台湾・シンガポール・ハワイ)
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード ゴールド・ダイニング by 招待日和 国内外約200店舗
(海外:台湾・シンガポール・ハワイ)
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン 国内約200店舗
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・プラチナ・カード
「ビジネス・ダイニング・コレクション
by グルメクーポン」
国内約200店舗

「招待日和」はレストラン優待サービスで、本来医師のみが入会資格を持つのが特徴です。

通常の入会では個人だと33,000円 (税込)の年会費がかかりますが、アメックスでは職業に関係なく利用でき、年会費もかかりません。家族や恋人、友人との会食や接待など、あらゆるシーンで利用できます。

また、ビジネスカードの「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード」と「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード」にも、株式会社ベネフィット・ワンが提供する同様のレストラン優待サービスがあります

銀座の名店やホテルなど有名なレストランを中心にラインナップされており、接待に最適です。

4.スマートフォン・プロテクション

アメックスカードでは年会費28,600円(税込)以上のゴールドカードを中心に、スマホの破損時に修理代金を補償してくれる「スマートフォン・プロテクション」が付帯しています旅行傷害保険やショッピング保険に加えて、スマホの補償もあるクレジットカードは珍しいです。

「スマートフォン・プロテクション」を利用するためには次の条件を満たす必要があります。

アメックスは旅行や出張の際に役立つ、空港系のサービスが充実しています。

空港系サービス
  • 購入後24ヶ月以内のスマホであること
  • 利用料金を直近3ヶ月間連続して対象クレジットカードで決済していること
  • 家族カードでの適用は不可
  • 破損(画面割れ含む)、火災、水漏れ、盗難のいずれかによる損害であること

16種類あるアメックスカードのうち、対象カードは次の通りです。

クレジットカード名 補償上限
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード 5万円
プラチナ・カード® 10万円
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード 3万円
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード 3万円
ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード 3万円
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード 5万円
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード 3万円

5.対象ホテルのエリート資格や無料宿泊権を獲得

ホテルとの提携カードである「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード」や「ヒルトン・オナーズアメリカン・エキスプレス®・カード」では、他のカードにはない3つの特典が受けられます。

ホテルでの特典
  • ホテルの利用や普段の買い物で対象ホテルの専用ポイントが貯まる
  • 対象ホテルの上位ランク会員資格を無条件付与
  • カードの利用と継続で無料宿泊券をプレゼント

16種類あるアメックスカードのうち、対象カードと特典内容は次の通りです。

カード名 貯まるポイント 付与されるホテル会員資格 無料宿泊特典
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード Marriott Bonvoyポイント Marriott Bonvoy「シルバーエリート」会員資格 カード利用と継続で無料宿泊特典1泊1室分(交換レート35,000ポイントまで)をプレゼント
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード Marriott Bonvoyポイント Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格 カード利用と継続で無料宿泊特典1泊1室分(50,000ポイントまで)をプレゼント
ヒルトン・オナーズ
アメリカン・エキスプレス®・
カード
ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス カード利用と継続でウィークエンド無料宿泊を1泊プレゼント
ヒルトン・オナーズ アメリカン・
エキスプレス®・プレミアム・カード
ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス カード利用と継続でウィークエンド無料宿泊を2泊プレゼント
プラチナ・カード 通常のポイント ・Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格
・「ヒルトン・オナーズ」ゴールドステータス
・Radisson Rewards「Goldエリート」ステータス
1年に1回、国内の対象ホテルの無料宿泊券を2名分プレゼント

ホテルの会員ランクが上がることで、レイトチェックアウトや部屋のグレードアップ、ミネラルウォーターや朝食無料といった多彩なサービスが受けられます。

アメックスの対象カードを所持しているだけで最初から上位のランクになれるため、何度も宿泊してさらに上位のランクを目指す方にもおすすめです。

また、普段の買い物でも、ホテル内での買い物や宿泊などに利用可能なホテル独自のポイントが貯まりますホテルのヘビーユーザーにとっては、カードのポイントを宿泊のたびにホテルで利用可能なポイントへ移行する必要がないため便利です。

なお、プラチナ・カードは提携カードではなくプロパーカードですが、そのランクの高さから各ホテルでの特典が付帯しています。

会員資格のさらに詳しい内容やランクごとの違いについては、各公式サイトをご確認ください。

6.最高1億円の旅行傷害保険

アメックスではすべてのカードにおいて国内・海外旅行傷害保険の両方を付帯しています補償額はカードによって2,000万~最大1億円です。

カードによって、補償額と自動付帯の有無が異なります。利用付帯の場合はツアー料金や航空券など旅行にかかる費用を旅行前にアメックスカードで支払った場合に保険適用されます。

自動付帯は対象カードを所持しているだけで、利用しなくても保険対象になるため利用付帯よりも便利なのが特徴です。

クレジットカード名 海外旅行傷害保険
(最大補償額)
国内旅行傷害保険
(最大補償額)
付帯方法
アメリカン・エキスプレス®・カード 本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
利用付帯
アメリカン・エキスプレス®・
ゴールド・カード
本会員:1億円
家族カード:5,000万円
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
利用付帯
プラチナ・カード 本会員:1億円(自動付帯時:5,000万円)
家族カード:1億円(自動付帯時:補償なし)
本会員:1億円(自動付帯時:補償なし)
家族カード:1億円(自動付帯時:補償なし)
利用付帯/自動付帯
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード 本会員:3,000万円
家族カード:3,000万円
本会員:2,000万円
家族カード:2,000万円
利用付帯
ヒルトン・オナーズ アメリカン・
エキスプレス®・カード
本会員:3,000万円
家族カード:3,000万円
本会員:2,000万円
家族カード:2,000万円
利用付帯
ペルソナSTACIA アメリカン・
エキスプレス®・カード
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
利用付帯
ANAアメリカン・エキスプレス®・
カード
本会員:3,000万円
家族カード:3,000万円
本会員:2,000万円
家族カード:2,000万円
利用付帯
デルタ スカイマイル アメリカン・
エキスプレス®・カード
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
利用付帯

アメックスのデメリットは審査が他社より厳しいこと

アメックスは他社のクレジットカードと比べて、審査基準が厳しくなっています。アメックスにおける審査基準は次の通りです。

アメックスの審査基準
  • 20歳以上
  • 国内に在住している
  • 安定した収入がある(年金受給者可)
  • パート、アルバイトの人は申し込み不可

一般的なクレジットカードは18歳以上から申し込みが可能ですが、アメックスは20歳以上からですまた、パートやアルバイトでは申し込みができません。

支払い能力が重視されるため、勤続年数や今までのクレジットカード利用履歴、支払い遅延がないかなども審査基準になると考えられます。

アメックスカードを最初に持つ方におすすめの3種類

カード名 アメリカン・エキスプレス®・カード ANAアメリカン・エキスプレス®・カード Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
アメリカン・エキスプレス®・カード ANAアメリカン・エキスプレス®・カード Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
年会費
(税込み)
年間13,200円
家族カード:6,600円
年会費7,700円
家族カード2,750円
年会費49,500円
家族カード1枚目無料/2枚目以降24,750円
還元率 0.50% 0.50%~0.75% 1.00%~2.00%
付帯サービス ・「プライオリティ・パス」年会費無料
・手荷物無料宅配サービス
・エアポート送迎サービス
・空港周辺パーキング優待
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
・「プライオリティ・パス」年会費無料
・空港周辺パーキング優待
・空港ラウンジ
・空港クロークサービス
・海外レンタルサービス
・各種宿泊予約サービス優待 など
・Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格付与
・15泊分の宿泊実績プレゼント
・カード継続で無料宿泊特典有
・空港ラウンジサービス
・空港周辺パーキング優待
・空港ラウンジ
・空港クロークサービス など
旅行傷害保険 国内/海外共通
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
※利用付帯
海外:本会員3,000万円/家族カード3,000万円
国内:本会員2,000万円/家族カード2,000万円
※どちらも利用付帯
海外:本会員1億円/家族カード5,000万円
国内:本会員5,000万円/家族カード:5,000万円
※どちらも利用付帯
公式サイト

アメリカン・エキスプレス®・カード|アメックスのスタンダードカード

アメリカン・エキスプレス®・カード

出典:アメリカン・エキスプレス®・カード

おすすめポイント
  • アメックスにおいてもっとも標準的な機能を持ったカード
  • 空港系のサービスが充実している
  • 年会費がアメックスカードの中では比較的リーズナブル

「アメリカン・エキスプレス®・カード」は、アメックスの中でもっともスタンダードなカードの1枚です緑色のデザインから、通称「アメックス・グリーン」とも呼ばれています。

一般カードでも空港での手荷物宅配サービスや無料ポーター、空港ラウンジ利用権などのサービスは揃っており、貯まったポイントを主要航空会社のマイルや提携ホテルのポイントへ交換することも可能です。

一般ランクのカードであることから、アメックスの中では年会費も比較的リーズナブルなので、「アメックスを体験してみたい」という方におすすめします。

年会費 年間13,200円(税込)
家族カード:6,600円(税込)
還元率 0.50%
付帯サービス ・「プライオリティ・パス」年会費無料
・手荷物無料宅配サービス
・エアポート送迎サービス
・空港周辺パーキング優待
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
旅行傷害保険 国内/海外共通
本会員:5,000万円
家族カード:5,000万円
※利用付帯
その他の保険 ショッピング保険:500万円

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード|ANAマイラーに最適な1枚

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード

出典:ANAアメリカン・エキスプレス®・カード

おすすめポイント
  • 買い物やANAの利用で効率よくANAマイルが貯まる
  • 搭乗だけでなく入会や継続でボーナスマイルが獲得できる
  • ANAでの利用はポイントが1.5倍

アメックスの中でも、ANAマイルを貯めることに特化した1枚ですカード入会・毎年の継続によってボーナスマイルが獲得できます。また、ANAの航空券や商品などを購入した場合、ポイント還元率が1.5倍にアップします。

さらに、ANAカードマイルプラス加盟店で利用した場合は、通常のポイントに加え100円につき1マイルが付与されるため、他の一般的なカードに比べても格段に早くマイルが貯まっていきます。

空港ショップ「ANA FESTA」では常時5%オフが適用され、機内販売も10%オフ利用できるといった特典もあります。もちろん空港ラウンジの利用や空港周辺パーキングなどのサービスもついており、全体的にANAのヘビーユーザーであるほど利用価値の高いカードです。

年会費 年会費7,700円(税込)
家族カード2,750円(税込)
還元率 0.50%~0.75%
付帯サービス ・「プライオリティ・パス」年会費無料
・空港周辺パーキング優待
・空港ラウンジ
・空港クロークサービス
・海外レンタルサービス
・各種宿泊予約サービス優待 など
旅行傷害保険 海外:本会員3,000万円/家族カード3,000万円
国内:本会員2,000万円/家族カード2,000万円
※どちらも利用付帯
その他の保険 ショッピング保険:500万円

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード|出張や旅行が多い方向け

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

出典:Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

おすすめポイント
  • Marriott Bonvoyの「ゴールドエリート会員資格」を付与
  • 年間400万円の利用で宿泊実績がなくてもプラチナエリートに昇格可能
  • Marriott Bonvoyポイントが直接貯まる

廃止された旧SPGアメックスカードの特典を受け継ぎ、新しく生まれた2種類のうちの上位カードです。

Marriott Bonvoy系列ホテルのゴールドエリート会員資格を無条件付与されるほか、無料宿泊特典のプレゼントやホテルで利用できる100米ドル分のチケットなどホテルに関する特典が豊富についています。

また、空港ラウンジサービスやエアポート送迎、空港パーキングや手荷物宅配といった空港系のサービスも一通り付帯しているのが魅力です。海外旅行傷害保険も、アメックスの最高額である最大1億円が補償されます。

「年会費は高くてもいいのでとにかく特典の充実したカードがほしい」「ホテルやレストラン、航空機をよく利用する」という方におすすめの1枚です。

年会費 年会費49,500円(税込)
家族カード1枚目無料/2枚目以降24,750円(税込)
還元率 1.00%~2.00%
付帯サービス ・Marriott Bonvoy「ゴールドエリート」会員資格付与
・年間15泊分の宿泊実績をプレゼント
・カード継続と条件ごとに無料宿泊特典あり
・空港ラウンジサービス
・空港周辺パーキング優待
・空港ラウンジ
・空港クロークサービス など
旅行傷害保険 海外:本会員1億円/家族カード5,000万円
国内:本会員5,000万円/家族カード:5,000万円
※どちらも利用付帯
その他の保険 ショッピング保険:500万円

アメックスカードとJCBゴールドを比較

アメリカン・エキスプレス®・カードとJCBゴールド

アメリカン・エキスプレス・カードは、国際ブランドの中でも「T&E(トラベル&エンターテイメント)カード」と呼ばれる付帯サービスを重視したクレジットカードです。

アメリカン・エキスプレス®・カードと年会費が同程度のカードから、アメックスと同様に「T&Eカード」でありプロパーカードでもあるJCBゴールドをピックアップし、年会費や付帯サービスの違いなどを比較しました。

カード名 アメリカン・エキスプレス®・カード JCBゴールド
年会費 年間13,200円(税込)
家族カード:6,600円(税込)
年間11,000円(税込)
※オンライン入会で初年度無料
家族カード:1名無料/2人目~1,100円(税込)
還元率 0.50% 0.50%
限度枠 一律の制限なし 最高300万円
旅行傷害保険 海外:利用付帯5,000万円
国内:利用付帯5,000万円
海外:自動付帯1億円
国内:自動付帯5,000万円
申し込み資格 ・20歳以上
・安定継続収入のある方
・20歳以上
・安定継続収入のある方
公式サイト

アメリカン・エキスプレス®・カードが優れているのは限度額の設定ですアメリカン・エキスプレス®・カードでは300万円までといった一律の制限がなく、年収に応じた限度額が設定されます。

年収が高ければ300万円以上の限度額を設定してもらえるため、限度額を上げるためにプラチナカードを申し込む必要はありません。

一方、JCBゴールドが優れているのは、年会費や旅行傷害保険の補償額です特に家族カードの発行手数料が1枚あたり約5,000円も安いため、家族カードを何枚も作成するのであればJCBゴールドの方が負担になりにくいでしょう。

一方、付帯サービスに関しては次のように大きな違いがあります。

カード名 アメリカン・エキスプレス®・カード JCBゴールド
ポイント還元のアップ ・提携店でのポイントアップ
・有料プログラム加入により還元率アップ
・加盟店で最大11倍
・優待モールの利用でポイント最大20倍
・海外での利用ポイント2倍
空港ラウンジ(無料) ・国内外29空港が対象
・同伴者1名まで無料
・国内47ヶ所+海外1空港が対象
・同伴者は有料
空港ラウンジ(有料) 「プライオリティ・パス」:世界1,300ヵ所以上 「ラウンジ・キー」:世界1,100ヵ所以上
その他の空港系サービス ・手荷物無料宅配サービス
・エアポート送迎サービス
・空港周辺パーキング
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
レストラン優待 アメリカン・エキスプレス・コネクトによる優待 全国70,000ヵ所以上の施設の料金が最大80%割引
宿泊予約サービス 各宿泊予約サイトの優待 全国約1,200ヵ所にあるゴルフ場の予約優待
予約やトラブルのサポートデスク あり あり
公式サイト

アメリカン・エキスプレス®・カードが優れているのは旅行や出張に役立つ細かなサービスが充実している点です。

手荷物の宅配や預かり、空港の駐車場無料といったサービスや、予約・トラブル対応に関するデスクなどがあり、旅そのものを快適にしてくれます。付帯サービスの多くは航空機を利用して海外に行く人向けです。

一方、JCBゴールドが優れているのはポイント還元率と旅行傷害保険です加盟店や会員向けのポイント優待サイト「Oki Dokiランド」の利用によって獲得できるポイントが跳ね上がる仕組みになっています。

また、JCBゴールドの旅行傷害保険はアメリカン・エキスプレス®・カードよりも補償額が高く、海外・国内ともに自動付帯なのが大きなメリットです。カードを利用しなくても、所持しているだけで保険対象になります。

以上の結果から、空港を利用した出張・旅行が多い人や、海外で利用する人にアメックスはおすすめです。手荷物宅配サービスや空港クロークサービスなどがあり、プライオリティ・パスも利用できるため快適な移動ができます。

一方、JCBゴールドは買い物利用が多い人や、国内でレストラン・ゴルフ場などをよく利用する人におすすめです。ポイントアップの倍率が高く、ポイント優待モールもあるためポイントアップのチャンスが豊富にあります。

アメックスカードとダイナースクラブカードを比較

アメリカン・エキスプレス®・カードとダイナースクラブカード

次に、アメックスカードと同様にT&Eカードであり、国際ブランドの発行するプロパーカードでもあるダイナースクラブカードについても比較してみます。

カード名 アメリカン・エキスプレス®・カード ダイナースクラブカード
年会費 年間13,200円(税込)
家族カード:6,600円(税込)
年間24,200円(税込)
家族カード:5,500円(税込)
還元率 0.50% 0.40%~1.00%
限度枠 一律の制限なし 一律の制限なし
旅行傷害保険 海外:利用付帯5,000万円
国内:利用付帯5,000万円
海外:自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円=合計1億円
国内:最高1億円(利用条件付)
空港に関する付帯サービス ・手荷物無料宅配サービス
・エアポート送迎サービス
・空港周辺パーキング
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
手荷物宅配サービス
空港ラウンジ ・国内外29空港の空港ラウンジ利用が同伴者1名まで無料
・プライオリティ・パスの年会費無料
国内/海外1,300ヵ所以上の空港ラウンジが年間10回まで利用無料
飲食に関する付帯サービス アメリカン・エキスプレス・コネクト(アメックス全カード共通の優待サービス)利用可能 ・レストランのコース料金が1~2名分無料になる「ダイナースクラブ エグゼクティブ ダイニング」
・人気店の予約を優先的に確保する「Wishダイニング」
・銀座のバーやクラブを優待価格で利用できる「ナイト イン 銀座」など
申し込み資格 ・20歳以上
・安定継続収入のある方
27歳以上
カードの特徴 海外で役立つサービスが充実 グルメに関するサービスが充実
公式サイト

両者ともT&Eカードとして、旅行や出張で役立つさまざまなサービスを提供しています付帯サービスについてはアメックスの場合空港のパーキングやポーターサービスなどがあり、プライオリティ・パスの年会費が無料なのが魅力です。

一方、ダイナースクラブカードも国内/海外1,300ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用でき、プライオリティ・パスにひけをとりません。また、レストランの予約や優待に関してはダイナースクラブカードの方が充実しています。

海外の出張や旅行で利用したいのか、レストランやバー、クラブなど飲食店を多く利用するのかによって選択するとよいでしょう。

アメックスカードに関するよくある質問

最後に、アメリカン・エキスプレス・カードに関連してよくある質問に回答します。

American Expressで決済可能な店舗は少ない?

VISAやMastercardに比べると、American Expressの加盟店は少なめです。Mastercardの公式サイトで発表されているデータによれば、VISAやMastercardの加盟店が全世界に約8,000万店あるのに対し、American Expressの加盟店は全世界で約6,000万店ほどに留まります

しかし、American ExpressはJCBと提携しているため、JCBの記載がある店舗(全世界約3,700店舗)であれば決済が可能です

参考:Mastercard「世界で最も多くの場所で使えるMastercard

JCBは日本生まれの国際ブランドなので、日本を中心にアジアに加盟店が多くあります。一方、American Expressは文字通りアメリカ発の国際ブランドなので、北米方面に加盟店が多くなっています。2枚合わせれば、国内やアジア、アメリカ方面での利用にはほぼ困らないでしょう。

アメリカン・エキスプレス・コネクトとは?

「アメリカン・エキスプレス・コネクト」は、ホテルやレストラン、ゴルフ場など450以上の施設について割引やキャッシュバックなどの優待が受けられるサービスで、アメックスブランドの全カードで利用できます。

特典の中には期間限定のものも多くあり、公式サイト上にて現在の特典内容を確認できます。

これにより、同じカードでもアメックスブランドを選択するだけでほかの国際ブランドにはないさまざまな優待が受けられるようになります。

まとめ

アメックスはスタンダードな一般カードでも万単位の年会費がかかりますが、その分出張や旅行に最適なサービスが数多く用意されており、ステータス性も高いのが特徴です。

空港ラウンジの利用権や手荷物宅配といった便利なサービスのほか、予約手配の代行やトラブル対応が可能なサポートデスク、最高1億円の旅行傷害保険などが利用できます。

付帯サービスを重視するT&Eカードであるため買い物でのポイントアップが目的の方には向きませんが、普段から航空機の利用が多い方なら年会費を支払うだけの価値は十分にあるでしょう。

アメックスブランドのカードは種類が豊富なので、利用する航空会社やホテル、あるいは年会費などに応じて自分に合った1枚を選択しましょう。

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