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保険コラム

積立型(貯蓄型)の生命保険の特徴とは?掛け捨て型との違いも解説

万が一、怪我や病気をした時の保障だけでなく、
老後資金や子供のための教育資金も貯蓄したい。

そんな方におすすめなのが貯蓄型の生命保険です。

貯蓄型の生命保険には、養老保険、終身保険、学資保険、個人年金保険などさまざまな種類があり、
どの保険商品が自分に適しているのか、迷いますよね。

そこで本記事では、積立型の生命保険の種類やそれぞれの特徴、メリット、 選ぶポイントについて徹底解説いたします。

積立型(貯蓄型)の生命保険とはどんな保険?

積立型の生命保険とは、毎月の保険料で積み立てたお金が満期時に満期保険金、
中途解約時に解約返戻金が戻ってくる保険のこと。

養老保険や終身保険、学資保険、個人年金保険などが代表的です。

積立型の生命保険に関して、独自に調査を行ったところ、
「掛け捨て型に加入している」という回答が47.5%、「積立型に加入している」という回答が52.5%と、
わずかに積立型の生命保険に加入している人のほうが多い結果となりました。

掛け捨て型の生命保険とは

掛け捨て型とは、万が一の保障だけに特化していて、
毎月支払った保険金が満期時や解約返戻金として戻ってこないタイプの生命保険です。

その分、貯蓄型に比べると保険料は安く、
一定期間だけ手厚い保障を割安で受けたいという方に向いています。

積立型(貯蓄型)と掛け捨て型の生命保険の違い

積立型(貯蓄型)と掛け捨て型の生命保険の大きな違いは、
解約返戻金や満期保険金の支払いの有無です。

掛け捨て型の生命保険は将来のための貯蓄要素を省き、
保障だけに焦点を当てたもので、安い支払保険料で大きな保障を得られます。

  掛け捨て型保険 貯蓄型保険
代表例 定期保険、医療保険、がん保険、収入保障保険など 終身保険、学資保険、養老保険など
満期保険金 なし あり
解約返戻金 なし 一部返還
保険料 安い 高い

積立型(貯蓄型)の生命保険の種類

積立型(貯蓄型)の生命保険には、いくつか種類があります。
それぞれ解説いたします。

養老保険

定められた期間の死亡保障と貯蓄機能の両方を兼ね備えた保険。

満了期間までに死亡または高度障害になった場合は死亡保険金が、
満期を迎えた場合は死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。

このように、死亡した場合、 生存した場合のどちらでも保険金が支払われるため「生死混合保険」とも呼ばれます。

終身保険

その名の通り、一生涯にわたり死亡や高度障害の保障がつく生命保険。
終身保険の払込期間には「終身払い」と「短期払い」の2つがあります。

「短期払い」には10年間、15年間といった一定期間払い込むタイプと、
65歳、70歳までなど、ある一定の年齢まで払い込む2つの方法があります。

月々の保険料は「終身払い」のほうが「短期払い」に比べると安いですが、
払込期間が長くなると、「終身払い」のほうが総支払額が多くなることがあります。

終身保険を貯蓄目的として活用される場合は、
総支払総額より解約返戻金のほうが高くなることが多い「短期払い」がおすすめです。

また、終身保険には、さらに細かく低解約返戻金型終身保険、
積立利率変動型終身保険、外貨建て終身保険、変額終身保険があります。

これについても詳しく以下で解説いたします。

名称 メリット デメリット
低解約返戻金型終身保険 払込期間を満了すれば、通常タイプに比べより少ない保険料総額で解約返戻金が得られる 中途解約の場合、返戻率が悪くなる恐れも
外貨建て終身保険 円建て保険よりも、貯蓄性が高いのが特徴 為替変動の影響により、保険金や解約返戻金が目減りするリスクがある
変額終身保険 運用実績がよいと満期保険金・解約返戻金が増える。普通の終身保険より保険料が割安 運用実績が悪ければ、受取額が目減りする恐れも

低解約返戻金型終身保険

解約返戻金を通常よりも70%程度低く設定している終身保険です。

返戻金が低い分、保険料が安くなります。
ただし、保険料の払込期間が終了したあとは、一般的な解約返戻金と同じ水準になります。

つまり、払込期間を満了すれば、
通常よりも少ない出費で解約返戻金を得ることができ、貯蓄性が高いです。

そのため、解約金を老後の生活資金準備や、教育資金などに充てることができます。

ただし、払込期間中に中途解約する場合は返戻率が低くなるため、加入の時点で入念な検討が必要です。

外貨建て終身保険

外貨で運用する終身保険のこと。

日本円以外の米ドルや豪ドルといった外貨で運用されるのが一般的です。
ただし、為替変動の影響により、保険金や解約返戻金が目減りするリスクや、
為替手数料が発生するといったデメリットがあります。

変額終身保険

契約者が払った保険料の一部を保険会社が運用し、
その実績によって受け取る解約返戻金や死亡保険金が変動する保険です。

投資信託と保険を組み合わせたような保険商品となります。

死亡保険金は最低保証金額が設定されている保険がほとんどですが、
満期保険金や解約返戻金は運用実績が悪ければ、受け取る額が目減りすることがあります。

また、変額終身保険は、特別勘定で株式や債券などで資産運用を行う金融商品のため、
保険料とは別途、資産運用関連費が発生します。

学資保険

子供の教育資金を貯蓄するための保険です。

毎月定額の保険料を支払うことで、
小学校、中学校、高校、大学など入学のタイミングに合わせて受け取ることができます。

学資保険には、特約として被保険者である子供が死亡、
事故、怪我をした際の保障ができる医療保険特約や傷害特約などがあり、 生命保険の一種としてみなされます。

ただし、あくまで教育資金の貯蓄が主目的の保険であるため、
一般的な医療保険や死亡保険と比べると、保障内容は劣ります。

個人年金保険

個人年金保険とは、厚生年金や国民年金といった公的年金などを補完する私的年金積立のこと。

老後の生活を支える資金を早くから積み立てるということで、
iDeCo(個人型確定拠出年金)と性質は似ていますが、 iDeCo(個人型確定拠出年金)は原則解約ができず、
運用も契約者自身で行う必要があります。

その点、個人年金保険は、保険会社に運用を任せられるほか、中途解約もできます。

積立型(貯蓄型)の生命保険のメリット・デメリット

それでは、積立型の生命保険にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

積立型(貯蓄型)の生命保険のメリット

保障と貯蓄をセットで行える

積立型の生命保険の最大のメリットは、保障と貯蓄を兼ね備えているところです。

死亡した場合には死亡保険金が、
高度障害になった場合は死亡保険金と同額の高度障害保険金が受け取れます。

また、契約の満期を迎えた場合でも満期保険金がもらえます。

また、積立型の場合は、中途解約をしても解約返戻金をもらえます。
ただし、解約までの年数が短いほど返戻率は悪くなります。

低い金利でお金を借りられる

終身保険、学資保険や養老保険など解約返戻金がある生命保険に契約していると「契約者貸付制度」を利用できます。

契約者貸付制度とは、加入している保険の解約返戻金を担保にしてお金を借りる制度です。
一般的には、解約返戻金の7〜8割程度が貸付上限額とされています。

契約者貸付制度のメリットは、まず保険を解約せずに借り入れができること。
長く契約している保険であれば、 再加入時の年齢によっては保険料が高額になる恐れもあるので、

これは大きなメリットと言えます。

また、保険会社によりますが、 年利も2〜6%と、
年利4~18%程度のカードローンなどと比較しても低い金利で貸し付けを受けられる傾向にあります。

積立型(貯蓄型)の生命保険のデメリット

保険料が高い

掛け捨て型の生命保険のように、 保障だけでなく貯蓄もカバーしているため、
保険料が高くなる傾向にあります。

例えば、低解約返戻金型終身保険のように、少し保険料が安いものを選ぶのも一つの手です。

保障と貯蓄、両方のために家計を圧迫して生活が苦しいとなれば本末転倒なので、
生活費に対しどのくらいの保険料であれば無理がないか、
しっかりとライフプランを立てた上で掛け捨て型にするか貯蓄型にするか決めましょう。

インフレに弱い

固定金利タイプの積立型の生命保険は、
契約時に金利が決まるため、インフレに弱いとされています。

インフレが続くと市場に回るお金が増え、その価値が下がっていきます。
そうなれば、生活するために当初に想定したよりもさらに多くの金額が必要になります。

積立型(貯蓄型)の生命保険に向いている人

積立型の生命保険は、どのような人におすすめなのでしょうか。
それは以下の3つになります。

貯蓄が苦手な人

銀行預金だけで貯蓄するのが苦手な人におすすめです。

積立型の生命保険は早期に中途解約をすると返戻率が悪く元本割れするため、
長期にわたり加入しようという意志が働き、自然と貯蓄することができます。

ただし、外貨建て終身保険や変額終身保険の場合は、
運用実績が悪ければ元本割れするリスクもあるので、注意が必要です。

将来の出費の目処がたっている

積立型の生命保険の場合、契約時に将来受け取る保険金額がある程度決まるため、
老後資金や子供の教育資金の貯蓄など、未来の出費の目処がたっている場合にはおすすめです。

保険の見直しを当面する予定がない

積立型の生命保険は、早期解約をしてしまうと返戻率が悪く、元本割れの恐れがあります。

保障内容はしばらく変更する予定がない方であれば、
この貯蓄のメリットを存分に活かすことができます。

積立型の生命保険を選ぶポイント

最後に、積立型の生命保険を選ぶポイントについて紹介します。
大切なのは、「返戻率」「保険料」「外貨建てor円建て」の3点です。

返戻率(へんれいりつ)

返戻率とは、支払保険料に対してもらえる満期保険金・祝い金の割合を指します。

100%を超えていれば返戻率が高く、下回っていれば低いとみなされます。
返戻率は各社によって異なり、保険商品ごとの相場はありません。

低解約返戻金型終身保険の場合は、満期を迎えるまでに中途解約した場合は、
通常の終身保険よりも返戻率が大幅に低くなるため注意が必要です。

月額保険料

月額保険料は、純保険料と付加保険料の2つで構成されています。

このうち、純保険料は死亡保険金などに使われる「危険保険料」、
満期保険金など保険金を賄う「貯蓄保険料」に分けることができます。

「危険保険料」「貯蓄保険料」は予定死亡率、予定利率によって決定されます。
付加保険料は保険事業の運営などにかかる費用に充てられる予定事業費率によって計算されます。

月額保険料のうち、純保険料は保険会社でほとんど違いはなく、
付加保険料で違いが生じる場合が多いです。

また、契約者の年齢、保障の種類や保証期間、加入時期によっても金額は変動します。
月額保険料が安ければいいわけではなく、
しっかりと必要な保障がされるか、 貯蓄や運用目的ならそれが達成できるのか、入念な検討が必要です。

外貨建てor円建て

外貨建ての場合、為替変動によって満期保険金や解約返戻金が増えることもありますが、減るリスクもあります。

また、為替手数料も発生するため、
変動がない場合でも元本割れのリスクがあります。

このようなリスクを保険会社から明確に告知されず、
その後トラブルになったという事例は少なくありません。

元本割れリスクなどをしっかりと理解した上での加入をおすすめします。

まとめ

積立型(貯蓄型)の生命保険は、保障だけでなく貯蓄を合わせて行うことが保険であり、
老後資金や子供の教育資金の準備などに最適です。

ただし、掛け捨て型の生命保険と比べると、 保険料は高い傾向にあり、家計を圧迫することも考えられます。
ライフプランと照らし合わせて、自分にとって最適な保険商品の選択をしましょう。

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監修者プロフィール

 宮里 恵
(M・Mプランニング)

ファイナンシャルプランナー

保育士、営業事務の仕事を経てファイナンシャルプランナーへ転身。
それから13年間、独身・子育て世代・定年後と、幅広い層から相談をいただいています。
特に、主婦FPとして「等身大の目線でのアドバイス」が好評です。

個別相談を主に、マネーセミナーも定期的に行っている他、お金の専門家としてテレビ取材なども受けています。
人生100年時代の今、将来のための自助努力、今からできることを一緒に考えていきましょう。

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