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医療・健康

小さい体に潜む怖い一面 かゆいだけでは済まないダニの対処法 その2

屋外にいる「野生ダニ」にも要注意

アレルギー症状だけでなく感染症を引き起こすことがあるのもダニの怖いところ。

ダニにかまれると、ダニの唾液中の細菌やウイルスが体内に入り感染します。
実は近年、日本国内でもダニ感染症が増えています。

ダニ感染症は地域ごとに分布が異なります。

西日本で多いのは「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」と「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。
日本紅斑熱は2016年に276例で過去最多となっており、その症状は頭痛と熱で始まります。

SFTSは発熱と下痢や腹痛などの消化器症状で始まり、
重症例では出血症状(皮下出血や下血)や死に至ることもあります。

2013年に国内初の報告があって以来、毎年50〜90例の報告があり、致死率も高い感染症です。

さらに北海道では「ダニ媒介脳炎」が発生し、これまでに5例が報告されています。
発熱などの症状の他には、歩行障害といった後遺症を残すことがあります。

全国的に分布しているのは「ツツガムシ病」です。

ツツガムシというダニの一種にかまれて発症、発疹と肝臓の障害を起こし、ときに重症となります。
2016年は505例が報告されています。

これらはいずれも山や草むらに生息する「野生のダニ」が原因です。
野生のダニにかまれないために「行かない・露出しない・ダニよけする」の三原則を守りましょう。

まず、ダニがいそうな場所には極力「行かない」。

必要以上に森や草むらに入るのは避けましょう。
アウトドアを楽しむ際は「露出しない」を心掛けてください。

具体的には、長袖・長ズボンを着用し、帽子をかぶり、靴を履きます。
肌の露出を減らすほど、ダニにかまれるリスクは低くなります。

そして、覆われていない肌を守るには、虫よけスプレーが役に立ちます。
ディートやイカリジンという虫よけ成分は「ダニよけ」としても効果的です。

有効成分濃度と注意事項を確認して使いましょう。

万が一かまれてしまった、またはその可能性がある場合は自己判断せずに、医療機関で処置を受けてください。
アレルギーでも感染症でも知識は我が身を助けます。

紹介したダニの対処法を皆さんの健康管理にお役立てください。

飼いダニ退治 「寝具ケア」3つのコツ

 1 ダニの居場所をつくらない!!

  布団の天日干し

寝具は床と比べてダニアレルゲンの量が約4倍!

だからこそ、まずは寝具ケアから始めるのが大事。
布団内の湿気を下げることで、ダニ繁殖の予防につながります。

ダニは熱に弱いため、布団乾燥機の使用も有効です。
ちなみに床の条件では、 じゅうたん>ござ>畳>フローリング の順でダニアレルゲンが多いため、
ダニアレルギー対策としての床はフローリングが理想的。

 2 しぶといダニを追い出す!!

  布団の掃除機かけ

ゆっくりそしてしっかりと掃除機をかけてダニを取り除きましょう。

できれば週1回以上、1㎡あたり20秒間吸引が望まれます。
高密度繊維防ダニカバーの活用もアレルギー対策の一つに。

 3 とどめの一撃!!

  布団カバーの丸洗い

物理的にダニを除去するには、丸洗いが適しています。
部屋干しよりも天日干しがオススメ。
上記を週1回行うのが推奨されますが、家事負担なども考慮して実施するといいでしょう。
執筆者
 岩本 修一
(いわもと しゅういち)

 医師、ハイズ株式会社 人材戦略部長

国際旅行医学会認定資格保持者。 麻酔科医・船医を経て、
広島大学病院総合内科・総合診療科で臨床と教育に従事。

現在はハイズ株式会社で病院経営とヘルスケアビジネスのコンサルティング業務を行っている。

専門は旅行医学と総合診療。

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